私達羽山工務店は、
立川市、武蔵村山市、国分寺市(西町、高木町)で長い付き合いで住まいの困ったを解決してくれる、地元の工務店を探している人たちのために、時代のはやりすたりに流されず頑丈で使いやすく、夏は涼しく冬は暖かい快適な住まいと家族的なおつきあいを、提供することに生き甲斐を感じている工務店です。

立川市:K様邸インタビュー

2020/10/31

:ご主人

:奥様

社:羽山昭彦(社長)

 

 

社:ではインタビューを始めさせて頂きます。いいことばっかり喋って頂かなくて大丈夫です。何でも、私たちにとって都合の悪いことも言ってくださいね。

 

:そうなんですか?(笑)。

 

社:はい。そのほうが信憑性があって、弊社としてはありがたいです。「ここはちょっとこうした方がよかったかな~」とか、言って頂いて大丈夫です。普通こういうインタビューって、いいことばっかり書いていて、「本当に信用していいのかな?」と、読み手の方が思ってしまうと辛いので、遠慮しないでお話して頂ければと思います。

 

:わかりました。

 

羽山工務店じゃなかったら、リフォームにしていたかもしれない

 

社:家づくりを考えるようになったきっかけは何ですか? 最初はどんな流れでした?

 

:母から声がかかって…ですね。以前から「築40年だし、いつかは建替えを…」と考えてましたけど、なかなかそこまでのモチベーションには至らなかったですね。でも住宅展示場とかに行ったりはしていたね。

 

:うん。ただ何も考えずにふら~っとね。

 

:リクシルのショールームとかにも行ったかな。

 

:うん。

 

社:遊びに行く感じですね。わるくいうと“冷やかし”みたいな(笑)。

 

:そうそう(笑)。「かっこいいねー」それで終わり。みたいな(笑)。

 

社:なるほど(笑)。で、まずはお母様がご来社頂いて。「今後のことを考えて…」っていう相談から始まったんですよね。

 

:贈与税の免除制度があと2年っていうのと、消費税が上がる前にっていうのがありました。

 

社:私どもとしても、いいタイミングで声を掛けて頂いたなぁと思いました。

 

:うん。いいきっかけになったよね。

 

社:ただ最初の時点では、「建替えるのか? リフォームするのか? 住み替えをするのか?」という選択肢がありましたよね。このあたりはどうお考えでした?

 

:住み替えは考えてなかったですね。

 

社:そうでしたか。もともとの家が大きく建っていたので、そのままリフォームすれば広く住めたかもしれませんが、「建物を小さくしても大丈夫かな」って思い始めたのはいつからでしたか?

 

:実は前の家は部屋を使っていなかったんだよね。そんなのもあって…。

 

:どうせなら、地盤や基礎からきちんとした家にしたいと思っていました。地震とか怖かったので。

 

:それはあったね。昔の基礎だから、土が見えてるじゃないですか? 前の家はそんな感じだったから不安で…。「どうせやるなら」といった感じです。ただ、仰る通り、広さだけは気になっていたんですが…。

 

:そこは、「ふたりだし」って、そんなに広さも要らないかなってなったよね。

 

:そうだね。

 

社:なるほど。いざ「建替えかな」となった時に、どんな家にしたいと思いました? 私どもからプランは提案させて頂きましたけど、何かイメージは持ってらっしゃいましたか? 以前に奥様が仰っていた北欧風とか…。

 

:いえ、カッコいいなとは思うけど、自分が住むのは違うのかなって。

 

社:あー、そうだったんですね。

 

:T社さんとかカッコいいけど、自分が住むのは…。

 

:デザインはいいんだけどね。生活動線を気にすると違うかなと。検討段階で、名前は忘れちゃったけど、建築家の方が企画したコンセプトハウスがお気に入りであったんですよ。壁が無くて、2階も吹き抜けで、全部がぶちぬきでドアがなくて、昔の長屋みたいな感じです。そういうのも面白いなとは思っていました。その建築家の方の本も読んでいたので。

 

社:普通の家じゃなくてね。

 

:ええ、実は羽山さんにパンフレット頂いて、最終的に私たちが決めた“BDAC”。あれも羽山さんに勧められる前に知っていたんです。

※BDACシステムについて→コチラ

 

:そうそう。「これ、できるか聞いてみようか」って言ってたら、ちょうどそのタイミングで。

 

社:あらら。ナイスタイミングでしたね(笑)。

 

:ありがたかったですね。

 

社:「うちもBDACやってみたいなぁ」という思いが以前からあってのご提案でした。まして、失礼ながら土地が大きくはなかったですから、「どうプランニングするのか?」っていうところに関しては、今までの経験値+αでアイデアが欲しいなぁと思っていたので…。

 

:実際、大きさの面では大変そうでしたよね。

 

:実は、その前はS社の方に、仮設計とかもしてもらったんだよね。

 

:そうだったね。

 

:この土地の大きさだとやっぱりこんなプランか…って笑っちゃって(笑)。

 

社:BDACシステムが無ければ、弊社でも同じようなプランだったかもしれません(笑)。

 

:「それならリフォームなのかなぁ」ってその時はよぎりました。

 

社:“ありきたりの家”になるくらいなら、リフォームでいいとかもと思ったんですね。

 

:はい。狭くて、ありきたりのプランだと、気持ちよく住めなそうな感じがしたんです。

 

社:そうですよね。で、BDACシステムのお話させて頂いて、採用することになりました。建築家の瀬野先生とお会いして頂きました。最初の印象はいかがでしたか?

 

:何だろうなぁ…子どもみたいな純粋な方だと思いました(笑)。

 

一同:笑

:そうだね。通り道沿いの古い建物をジャンプしてのぞいたり…(笑)。

 

社:ありました。ありました(笑)。色んなことに興味のある先生ですよね。K様の取り壊す前の家に伺った時、K様がお勤めだった会社の扇風機を見て気に入られて、写真を撮りながら「欲しいな~。嫁に言ってみようかなぁ」って言ったり(笑)。仕事でもそうですけど、遊び心のある、とても柔軟な感覚を持ってらっしゃいますね。

 

:先生が設計したあの石神井のモデルハウスもよかったですよね。

 

社:瀬野先生が設計されたモデルハウスですね。K様のプランに入る前に見学していただきましたね。それは、最初に描いていたイメージの“仕切りがない家”のイメージに…。

 

:近かったですね。

 

社:それはよかったです! で、いちばん最初のK様のプランが先生から出てきた時、どうでしたか?

 

:「あ~すごいなぁ~」って思ったかな。

 

:うん。最初、あえて先生は、私たちの要望をそこまで聞かずに作ったじゃないですか。

 

社:はい。希望全てを盛り込まないっていうかたちでしたね。

 

:だから逆に、私は最初イメージとは違ったかも。

 

・社:あ~。

 

:びっくりしたのが、南側に階段っていう発想でしたね。普通の人は考えないですよね。

 

社:本当、そうですね。

 

:絶対、北か西に階段を考えるじゃないですか。素人なりに何となく間取り考えている時も、階段は北側に…、螺旋にするか…とか考えていましたけど、南にもってきたのは…ちょっとびっくりしました。

 

社:なるほどですね。他にイメージと違ったことはありましたか?

 

:最初は希望していたロフトもなかったよね(笑)。

 

:うんうん。

 

社:そうでした。最初なかったんですね。2回目で出してきてくれたんですよね。梯子のプランを。

 

:梯子はきついかなと思ったね(笑)。

 

:でも、リビングは広そうだったね。あとあのプランで小上がりがいいなと思いました。

 

社:なるほど~。階段をのぞけば、2回目のプランが今のベースになった感じですね。実際にBDACシステムの金額が30万円だったわけですが、値段の感覚はどう思われましたか?

 

:高いとは思わなかったよね。むしろもう1回お金を払って、先生と打ち合わせしてもいいなと思ったくらいだったね。

 

:うん。そうだね。

 

 

寒さと、物がリビングに集まるのを、変えたかった

 

社:何度か練り直して、プランが決まりました。家の間取り以外の部分で、ご希望ってありましたか? 「前の家ではこういうことに困っていた」とか。

 

:一番は「寒かった」よね(笑)。

 

社:はい。そこは改善したいなと思ってらっしゃった…。「ハヤコウの家は、SW(スーパーウォール工法)で“あたたかい家”なんですよ!」っていうのはどの段階でお話ししたんでしたっけ?

:だいぶ初期…勉強会かな?

 

社:あー! そうでしたか! “家づくり教室”を早い段階で聞いて頂いていたんですね。

 

:はい。「室内の換気は大事だよ」って話も覚えていますね。

 

社:そこで認識を持っていただけたんですね。そこまではあまりなかったですか? ご自身で事前に調べたりとかは。

 

:調べるというより…あったかさについては、「どんな家でも、この家(建替え前の家)よりはあったかいだろう」と。

 

一同:(笑)。

 

:まだ先生にお会いする前の最初の頃…、リクシルの新宿ショールームに連れて行ってもらったのもその頃だよね?

社:はい。石神井のモデルハウスを見て、その後にリクシルのショールーム内にある“住まいスタジオ”(家の暑さ寒さを体感できる施設)を体感して頂きました。当時、建替えというのはもう決まっていて、設計はどうしましょうかという段階で、BDACをご検討頂きました。という流れで見ると、羽山工務店じゃなかったら、普通の家に住んでいた可能性もあったんですか?

 

:どうでしょうね。でも羽山工務店じゃなかったら、リフォームにしてたかもしれない。

 

社:なるほど。プランがあまりにも現実味がないから…ですね。

 

:ええ、大手でも新築に似せたようなリフォームあるじゃないですか。そういうサービスとかで工事していたかもしれないですね。

 

社:弊社を選んでいただきありがとうございます。もう羽山工務店っていうよりBDACや瀬野先生のおかげなんですけど(笑)。ちなみに寒さ以外に、困っていたことってありました?

 

:はい。“掃除と収納”ですね。

 

:そうだね。生活動線が、リビングを必ず経由するかたちになってしまっていたんです。物がリビングに集まる仕様ですね。ちょっと片手間にモノを置いとくってだけでも、リビングにしかなくて、「とりあえずリビング」「これもリビング」って感じで(笑)。

 

:洗濯物も、取り込んだらリビングってね(笑)。

 

:広い家だったのにね。全てがリビングに集まるっていうことになっちゃてたね。

 

:そうだね。元から、ふたりしてリビングにいることが多かったし。

 

社:そうだったんですか。長くいるところに物が多いのはちょっと…ね。で、くつろぐ場所と家事動線を分けたいというご希望だったんですね。洗濯機とクローゼットを近くにするというご要望もありましたね。実はこのご希望は結構出るんですよ。でも皆様なかなか踏み切れないんです。「お風呂は1階がいいけど、洗濯機は2階?」みたいな話になると、「うーん。どっちがいいかな」ってなって、結局は普通の間取りになってしまいます。そうすると1階に洗濯機(洗濯物)が収まりますよね。解決したのであれば嬉しいところです。

 

 

住まいのことで、何かあったらすぐに頼めるっていいよね

 

社:今度は、「どこの会社で建てるの?」という話になった時、お母様からのお話があって弊社に来てくれた訳ですが、ぶっちゃけた話、「羽山工務店じゃなくても、ここの話聞いて検討してみたかったな~」っていう他社さんはありましたか?

 

:検討したよね?うちらなりに(笑)。

 

:うんうん。ざっくりと(笑)。

 

:総合住宅展示場が近いから、建替えとかはかなりアドバンテージというか、選択肢がありますよね。

 

:そうだね。だから建替えようって決めた後も住宅展示場見ましたし…。

 

:お話も何社か聞いたよね。で、正直「どこでもいいかなぁ」って感じではあったね。

 

:普通の家だったらね。

 

:そう。普通の家だったらどこの会社でも、そんなに違いはないんだろうなっていう印象は受けていました。

 

社:はい。

 

:だから最後は…羽山さんの場合は、税金系の話も知識があって聞いてくれるし…。

 

社:あー! お金の話が一番最初でしたよね。

 

:そう。あと何かあった時に、めちゃくちゃ近いからですね。例えば壁紙がはがれちゃった時でも、歩いて行けるじゃないですか。それが大手の会社だと、結局(時間もかかってたらいまわしで)羽山さんのとこに頼みに行くことになりそうだったから…。ならトータルで最初から見てもらったら楽で便利かなと。せっかく近いんだしね。

 

:そうだね。お母さんのお家だって建売で買ったけど、結局は羽山さんに家のメンテナンスを色々と…っていうのを見ていたし。

 

社:あ~。ありがたいですね。まさに“すまいのお医者さん”!

 

一同:(笑)。

 

:何かあったら、頼める人が近くにいるといいよね。

 

社:嬉しいです! では、そこが決め手になったと…。

 

:そうですね。ハウスメーカーによってどうこうっていうのは、うちらは無かったよね。逆に言うと羽山さんじゃなきゃいけないっていうのもなかったですし…。ただ唯一、P社の鉄筋かな。あれにはちょっと心動いたくらい。鉄骨が入っているっていう…。

 

社:はい。ありますね。

 

:そこは何か他と違ったからですね。

 

社:あぁ、P社さんですね。確かに丈夫な感じがしますよね。気になるのは地震の部分ですよね。その部分は弊社で建てることで払拭できましたか?

 

:うん。そうですね。鉄骨がいいと思っていたわけじゃなくて、「鉄骨だとここしかない」みたいなオンリーワン感があったので、それだけです(笑)。

 

社:なるほどですね。家を建てる前の段階で、耐震等級の話もしたと思いますが、昔は耐震等級とか診断していない頃は、やっぱり僕自身でさえも、「鉄骨のほうが丈夫!」って言われちゃうと「あ~そうなのかなぁ~」ってなってましたが、今はきちんと構造計算をして施工していけば、同じような強度が出るので、自信持ってお薦めさせていただいてます。

例えば、こうやって南面に大開口があったとしても、大丈夫と言えますね。建築のセオリーから言うと、「左側は壁にして欲しいんですよ」って話もありますし、もちろんそうした方が強いは強いです。だけど、「建物自体のバランスさえしっかりしていれば、大丈夫!」っていうところに関しては、自信持ってお話させて頂いています。

 

:うんうん。

 

社:次の質問です。ご契約頂いて、家づくりがスタートしていくわけですが、その過程、打ち合わせ具合はどうでしたか? 私としては、結構じっくり時間をかけさせて頂いちゃったんで、申し訳なかったんですが…。

 

:長かったよね(笑)。

 

:うん。BDACのこともあったからね。先生のプランを待つ分、長くなるのはしかたないよね。

社:期限が迫られてなかったっていうのもありましたよね。「いつまでにやらなきゃいけない!」っていうのがなくて。消費税の問題はありましたが…。そこまではまだ余裕ありましたもんね。ただ、じっくりお話、ご希望に沿う形にはできたのかなぁと。ただ、最後の最後の細かいところまで決めたいので、どうしても話は長くなっちゃいました。すみません(苦笑)。

 

:いえいえ。でも打ち合わせ…すごかったよね(笑)。

 


:うん。近かったからよかったよね(笑)。

 

:1回お昼休憩を挟んでまた打合せ…(笑)。「こんなに打ち合わせするんだ!」とは思いました。主人がわかるからよかったけど、私は聞いてて何のことだかって話もありましたね(笑)。全部細かく決めてましたもんね。

 

社:そうでしたね~。で、工事を始める際に、着工式兼地鎮祭をさせて頂きましたが、いかがでしたか?

 

:地鎮祭はやっときたかったから、よかったよね。

 

:うん。よかったよね。

 

:準備も楽でしたよ。

 

社:そうでしたか。よかったです。近所の神社さんに頼んでますから、結構準備してくれるんですよ。

 

:ええ。色々調べて、鯛のおかしらを買ってかなきゃいけないとかあったけど、結局日本酒を買っていくだけで済んだので助かりました。

 

社:協力業者さんとの顔合わせはいかがでしたか?

 

:うん。何か面白かったかも。あんまり顔を合わせることのない方たちと会ってね。

 

社:普通は面と向かって顔合わせることもないですからね。

 

:意外とフレンドリーな感じがしましたよ。

 

社:ちょっと距離が近づいた感じ?

 

:うんうん。

 

 

社:工事がスタートしました。現場はどのくらい見に行かれました?

 

:結構行ってたよね~。

 

:毎週行ってたかな。いや…毎日だ(笑)。

 

社:えー! 毎日!?

 

:はい(笑)。僕が自転車(通勤)じゃないですか。なので、家に帰る前に寄っていましたね。あ、そうだ。その間のある日棟梁がいたので、「中、見てもいいですかー?」って聞いたら、「いいよ!」って言ってもらったんですよ。

 

社:その経緯は初めて聞きました。いや、途中で入って見てもらうっていうのは、嫌ではないんですが、大工さんとしてはハードル高かったりするんですよ。

 

:でも、最初そんな感じだったよね(笑)。

 

一同:(笑)。

 

:初めて現場に見に行った時は、私たちも、「見てもいいのかな…?」って思っていたら、羽山さんの叔父さんにあたる方でしたっけ?

 

社:そうそう、末信大工さんです。

 

:末信さんと、もうひとりいた方…。

 

社:本田さんですね。

 

:ええ。「入っていいよ~」って気軽に言ってくれて。「2階も上がって~」って。

 

社:本当ですか!?よかった~。

 

:その時、棟梁と本田さんが色々と説明してくれたんですよ。

 

:で、「見ていいんだぁ」って思って安堵しました(笑)。

 

社:正直、お客様にもよるんですよ(笑)。やっぱり大工さんも人間ですから色々あるじゃないですか。お客様にいきなり「ここ、ダメじゃないですか!」みたいなこと言われた日にはまいっちゃうのでね。また見に来られたら何か言われるんじゃないかって構えちゃうんです…。でも、そこはもう、K様お二人のお人柄ですね。

 

:すごくオープンだったよね。

 

社:うわぁ~ありがたいです! で、いよいよ完成に向かっていくわけですが、こういう“木を魅せる家”っていうのは、弊社としても初めての挑戦だったので、どういうふうに進めればいいかというのは、手探りでした。専務(※ご主人と専務は中学時代の部活の先輩後輩の間柄)が指揮を執ったわけですけど、細かいところまでご主人に「ここどうしますか?こうしますか?」って確認しながらやらせていただきました。あっ! 階段の手すりも、ご主人自身で、画を描いて頂きましたよね?

 

:ふふふ。してたね。

 

:あー、3Dの設計図? バーチャル設計図かな? うん。描いてたよね(笑)。

 

社:「すごいなぁ」と思ってました。

 

:もう、半分趣味ですよ(笑)。

 

:やり過ぎたね(笑)。

 

社:お考えいただいたイメージでは、階段の手すりは鉄でしたが、最終的には木になったじゃないですか。それでも大丈夫でしたか?

 

:鉄をイメージしたのは、階段幅がもっと狭いと思っていたんです。でも実際に完成したものを見たら、この間隔が思ってより狭くなかったので、そこは気にしてないですよ。

 

社:それならよかったです。安心しました。

 

 

 

DVDはきっとまた何年後かに見るかな

 

社:完成、お引渡しです。その際に、“お引渡し式”もさせて頂きましたがいかがでしたか?照れくさかったですか(笑)。

 

:…うん若干(笑)。

 

:式は、恥ずかしいからいらないかな(笑)。

 

一同:(笑)。

 

社:すみません!(笑)。

 

:すみません!(笑)。でも、あのDVDとか、皆さん(協力業者さん)の前で見たじゃないですか。これはどういう気持ちで見ればいいんだろうって(笑)。ふふふ。

 

社:そうですね(笑)。お客様によって違いますよね。K様ご夫婦はすごく仲がよくて、いつでも何でも言い合えるご関係だから…。そういうご夫婦は本当はいらないのかも。ただ、そうじゃないところは、あんまり会話がなかったりだとかギスギスしていたりだとか、紆余曲折あった、とかあると感動の場面になるんですけど(笑)。

 

:でも、本当に記念になりましたよ(笑)!

 

社:皆さん言ってくれるのは、「ケンカしたらアレを見よう!」とかね。どうもすみませんでした(笑)!

 

:でも、どなたでしたっけ、壁紙をやってた方が…。

 

社:クロス工事…インサイドの温井さんですね。

 

:壁紙の手入れについて、「これこれこうだから気をつけてくださいね」とお話くださって…そういう話を聞けたのはよかったですね。

 

社:なるほど~。協力業者さんからの一言コメントですね。

 

:色々言ってくれたよね。僕が思ったのは、家を建ててくれた方たち、大工さんや協力業者さんに感謝を言う場所がずっとなかったのが気になっていたんです。そういう意味では、“我々に”っていうより“我々から”「ありがとうございました」っていう言葉を最後に言える場があったのは本当によかったです。

 

:わざわざ皆さん来てくれたもんね…。ありがたいと思うべきでした(笑)。

 

社:いえいえ(笑)。DVDが余計だったのかな(笑)。僕もDVDを編集している時考えてたんですよ。K様ご夫婦は仲良しだからな~。これ響くのかな~って(笑)。

 

:でもその後、DVD見返したりはしましたよ!

 

社:でしょでしょ!(笑)!

 

:(夫婦仲は)大丈夫だけど(笑)。きっとまた何年後とかに見るかな。

 

社:ありがとうございます!

 

 

この自粛期間も苦じゃなかった

 

社:完成しました。お住まいになるためにお引越しましたね。暑い時でした。

 

:暑かった…。

 

社:引越して1年少しになりますが、住んでみてこの夏はいかがでしたか?

 

:夏は涼しかったね。

 

:うん。エアコンをちょっと点ければすぐ涼しくなったし。

 

:そうだね。エアコンもずっと点けっぱなしじゃなくて、大体1~2時間単位で、暑くなったらまた点けるって感じだったよね。快適でした。

 

社:よかった~。ちなみに電気代はどのぐらいでした?

 

:キッチンがオール電化になったから、一概に前との比較はできないけどね。

:1万円越えるか越えないかぐらいですね。8月も9月も1万ちょいぐらいかな。

 

社:そうですか。では逆に冬はいかがでしたか?

 

:冬はあたたかかった。布団を掛ける枚数変わったよね。

 

:そうだね(笑)。

 

社:せっかく高気密高断熱住宅を建てたんだからそうじゃないとね!

 

:パジャマも薄くなったし(笑)。

 

:一階のエアコンを点けるより、二階のエアコンを点けて空気回した方が、あたたまるのが早かったです。冬場は南の大開口に陽があたるのも、すごくポカポカしてあたたかいですよ。

 

社:やっぱり、「無垢の床だな」って感じはしますか?

 

:しますね。はだしでもあったかい。

 

社:おー! はだしでも歩けますか。

 

:お風呂も寒くなかったよね。全然違いますね。

 

:うん。シャワーの時間が短くなったよね。

 

社:冬の電気代はどうですか?

 

:一番高かったのが1月で、12,000円弱ぐらい。今まではガスと電気でそれぞれ10,000円ぐらいだったから、だいぶ安くなりましたよ。

 

社:なるほど。家全体の使い勝手どうですか? さっき仰っていた生活動線は…。

 

:すごく楽になりました!

 

社:設計段階では、洗濯機の置き場所に悩みましたよね。最終的に決定した一階南はいかがでしたか?

 

:うん。思い切ってよかったと思います。

 

社:窓にあるスクリーンは下げたままですか?

 

:いえ、普段は上げてますね。人が来る時だけ下げています。

 

:そのおかげ(洗濯機が違う場所)で洗面所も広くなったからすごくいいし。

 

:洗面所に椅子が置けるもんね。

 

:うん。小さい椅子を置いてね。前は洗面所が寒かったからリビングで化粧をしていたけど、今は洗面所でもどこでも大丈夫!

 

社:建築のセオリーから言うと、洗濯機は洗面所に置くんですよね。そうすると、サイズも600×600mmのしか買えないですし、洗面台もせま~いのしか選べないんですよね。そこは瀬野先生のプランに逆らったとこでしたね。

 

:うん。洗濯物1階に干しているんで、お客さんが来ると洗濯物が見えちゃうってのはあるけど…そこは割り切って!

 

社:はい。家に入ってくる人は別だけど、外から見た感じでは洗濯物は全然隠れていますからね。

 

:あの黒い目隠しをつけてよかったです。余談ですけど、3~4月の外出自粛期間も、あまり苦じゃなかったんです。家にいるのが…ね。

 

社:居心地が良くて…ということですね。あ~嬉しいですね! 僕も今、居心地いいですもん!

 

一同:(笑)

 

社:いつだったか、お子さん連れのお客さんにこの新しいお家を見学させてもらったじゃないですか。

 

:はい。

 

社:そのお子さんが見学中に寝ちゃうっていうね。居心地が良すぎたんでしょうね(笑)。

 

:(笑)。

 

社:その際は、よくして頂いて、ありがとうございました。

 

:いえいえ。

 

 

建てた後の生活をイメージする

 

社:では終盤の質問ですけど、羽山工務店には「こんな人が合うんじゃないか」とか、「私たちはこういうところがマッチしました」っていうのがあれば教えて頂けますか?

 

:お客さんでってことですよね? うーん。どんな人だろう…。トータルでやってもらいたい人かな? まるっと全部。

 

社:さっき仰っていた、ずっとお付き合いできるような方…。

 

:地元、地域密着型みたいな感じかな?

 

社:はい。弊社としてもありがたいです。ちなみに新築のオーナー様の中では、K様は2番目ぐらいに事務所に近いですもんね(笑)。だからこの距離は業者さんにもありがたいです。これから家を建てる人へのアドバイスはありますか? 「私たちはこういうところに注意したんです」とかでも結構なので。

 

:何だろう…。建てた後の生活をすごくイメージしたかもしれないですね。

 

社:実際に「住んだらこうなるんじゃないかな」とかですか? 最初の話に戻りますが、当たり前の間取りだったら建替えなかったかもしれないと。それがイメージに近づいてきたから建替えに踏み切れたのでしょうか?

 

:それはありましたね。実物見ながら打ち合わせしたのとかも、「ここで生活したら…」ってイメージしやすくてよかった。

:けやき台のマンション(建築中の仮住まいの家)に居た時、ポストイットを張って、窓の高さとか測ったよね。「これじゃちょっと狭いんじゃない?」とかやったね。

:やったね。窓の高さね。

 

社:それは、皆さんやった方がいいですよね。書ける壁とかあったら便利ですけどね。ここに窓がこの高さであって、収納がここにあってとかですよね。

 

:ハンガーの高さも、“高さ170mm”って言われても、それが高いのか低いのかわからないから、実際にやりましたね。

 

:うんうん。生活をイメージする。

 

:職業病かもだけど(笑)。

 

社:ちょっと戻りますけど、小上がり下の収納は結構使っていますか?

 

:大きいものは入ってますけど、割とスカスカですよ。

 

:箱とか長いものとかだよね。あまり物が増えてないので。でも1階は使ってます! 洋服でいっぱいです。

 

社:一階の床下収納はどうですか。

 

 

:扇風機とかスーツケースとか…。

 

社:扇風機が入るんですか!?

 

:縦に入りますね。あと衣装ケースを入れて、そんな使わない洋服とか物とか入れてますね。

 

社:何か言い残したこととかありますか? わるいところとか(笑)。

 

:途中、予算的に、どのくらいになるんだろうっていうのはありました(笑)。

 

社:あ~すみませんでした(笑)。

 

:でも、心配しつつ、それはきっと考えて提案してくれているんだろうと信じてました(笑)。

 

社:聞いてくださいよ~! ご心配おかけしてすみませんでした(笑)。

 

:ひとつ思ったのは、主人が家で仕事や打ち合わせをするようになったので…。扉が閉まるのって洗面所かトイレかお風呂しかないから、喋っている声が聞こえちゃって…(笑)。

 

:まさかリモートワークがこんなに浸透するとはね。

 

:そうそう~。狭くてもひと部屋、書斎みたいのをつくっておいたら違ったかなとは思うけど…。

 

社:それをどこにするかっていうと…。

 

:そう、ないから(苦笑)。 主人はリモート飲み会する時は洗面所でやってますよ。

 

一同:(笑)。

 

:イスあるし(笑)。

 

:リビングだとテレビの音も入っちゃうし、話の内容も聞こえちゃうから。あとベランダにパソコン持っていって仕事したりとか、色んなところで試してるよね。

 

社:そっか~。でもそれをどうすればいいかってなると。

 

:そうなんです。結局思い浮かばないですからね。

 

社:リモートで室内が写ったりすると、何かほめてくれたりします?

 

:それはありますね。「今どこにいるの?」って聞かれますね。大体屋根裏部屋でやってるんですけど、何かログハウスみたいになっているから、「どっか遊びに行ってるの?」みたいに言われます。

 

社:(笑)。ちなみに、K様のお家の施工例を、お客様や工務店の仲間に見せると、みんな止まるんですよ!「おお! すごくいいじゃない!」って。

 

:うん。友達もそうだよね。特に男の人は屋根裏を見ると「隠れ家だ!」ってなるよね(笑)。

 

:子どももね。屋根裏部屋の天井の高さなら、子どもだと立てるしね。

 

社:はい。この階段を施工するってなった時に、大工さん石神井のモデルハウスに見に行ってましたよ。

 

:あ~行ってくれてた!

 

社:「大工さんが勉強に行く!」みたいな(笑)。あのモデルハウスには相当お世話になってますよ。

 

社:最後にひとつ聞かせてください。いちばんお気に入りの場所はどこですか

 

:やっぱりリビングですね。私は、キッチンに立ってここを見渡せるのが好きです。

 

:対面になったから確かにね。料理していても話せるし、テレビも見れるし。

 

社:窓が大きいのもいいですよねぇ。

 

:明るいですね。普段は電気を点けなくても全然明るいですよ。

 

社:スクリーンはいつも開けっ放しと仰ってましたが、周りの家の目線はあまり気にならないですか?

 

:そんなに…。

 

:窓(スクリーン)の反対側が北だから、私たちが見えるのはほかの建物の物置かお風呂場なんですよね。なのであまり気にならないです。しかもベランダが半透明だから、スクリーンを1/3下げれば、ほぼ見えないですからね。あと、あの3階の明り取りもいいよね。

 

:うん、明るいね。

社:掃除の頻度はいかがですか?

 

:ほとんどしてないですよ。

 

:掃除がすごく楽なんです。

 

:あれがいいよね。お掃除ロボット。めちゃめちゃ楽です(笑)。1階は少しほこりがたまるけど、リビングのある2階はたまらなくて。それはやっぱり生活動線を分けたからなのか、ロボットが定期的に回ってくれてるからなのか、よくわからないですけど(笑)。本棚とかは全然ほこりがたまらないよね。

 

社:やっぱり衣類によるんですかね。

:とにかくすごい楽になりました。

 

社:そうですか~。よかったです! インタビューは以上になります。今日は長時間にわたってお話をお聞かせいただきありがとうございました!

 

:いえいえ、ありがとうございました。

 

 

:ご主人

:奥様

社:羽山昭彦(社長)

 

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お引き渡しから約1年半。建替え前の家との変化を感じていただき、K様ご夫妻が心地よくお住まいいただけていることに喜びもひとしおのインタビューとなりました。今後も、末永くお付き合いさせていただけましたら幸いです。

K様、奥様、長時間にわたってのインタビューありがとうございました。