私達羽山工務店は、
立川市、武蔵村山市、国分寺市(西町、高木町)で長い付き合いで住まいの困ったを解決してくれる、地元の工務店を探している人たちのために、時代のはやりすたりに流されず頑丈で使いやすく、夏は涼しく冬は暖かい快適な住まいと家族的なおつきあいを、提供することに生き甲斐を感じている工務店です。

羽山兄弟物語

親子二代大工物語

■羽山兄弟物語 (兄弟インタビュー)

局背中を見ていたのかもしれない…ありきたりだけど…

家族だからわかること、家族にしかわからないこと。変わらぬ地域のお客さまへの思い。

大工の息子として育ち、2人(長男昭彦、次男孝平)が、家づくり、住まいを提供すること。父親と同じ道をたどるという事。

「改めて話すことなんかある?(笑)」と笑いながらも、向き合う二人。

次代を担う2人として会長(父親)をどう捉え、どう向き合ってきたのか。

二人の話を通じて少しでも羽山工務店のことを知ってもらえればと思います。

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●お二人が幼い頃、会長(父親)のことをどう見てましたか?

孝平 「あまり小さい頃は現場行かなかったね。作業場で見てたね。」

昭彦 「下小屋(現場とは別の作業場)ってのがあるんだよね。僕なんかは現場へ行ってる記憶はありますよ。なんか家を建てる仕事してるんだろうなぁ~って。小さい頃は親の仕事を誇りに思ってましたね。良い仕事してるなぁって思ってました。なりたいとは思わなかったけどね。脚立の上が駄目だから(笑)。あとは自分で仕事を受けてるよっていうのがよかったね。下請けだけじゃなくてちゃんとお客さんと向き合って仕事してるのを見てたんで…だからお客さんから『お願いします』っていうのを見て…あっそうだ、子どもながらに『何かあったらお願いします』ってお客さんに言ってたね。(笑)」

孝平 「現場には行かなかったけど、自分もカッコいいとは思ってましたね。誇りってまではいきませんでしたけど。」

昭彦 「あとは小さい頃で言えば…家に帰ってきて全然喋んないよね。仕事の話もしないしね。ずっとテレビで野球見てたね。(笑) 休みっていっても日曜日もなかったからね。遊んでもらった記憶が少ないのよ。だから遊んでもらった時はうれしくて印象に残ってますね。」

孝平 「そうだね。『今日は偶然休みなんだ』っていう感じで忙しいイメージはありましたね。あとは、あんまり家では笑うってことはなかったからね。笑ってるっていうのは孫が出来てからだね。(笑) 」

●兄弟お互いにどう見ていましたか?

孝平 「年が3つ離れてるんで完全にお兄ちゃんでしたね。付いて回って遊ぶというか、最後には嫌がられて消えちゃうっていう。(笑)」

昭彦 「記憶にないですね。(笑) 対等でしたよ。ケンカも負けるし(笑)。弟は親に可愛がられてるって勝手に思い込んでたからね。でも弟は一番賢くて大人だよ。親思いだしね。」

孝平 「3人兄弟なんだけど、なんか普通は「真ん中は親にほっとかれる」っていうけどそうでもなかったよね。でもたしかに毎日ケンカしてたよね。(笑) …仕事も2年間だけウチ(羽山工務店)でやって、やはり兄が一番先に家を出たので他の仕事に行ったわけじゃないですか。不動産屋さんの賃貸で、資格も持ってるし、何年かして店長になったんですよね。やっぱり、すごいなって思いましたね。そうやって何年か外で人を動かしてやってたので…。うん。尊敬してましたよ」

昭彦 「いや、そんなことないよ。ひどかったよ~。(苦笑) いやぁ~ホントにダメだったね。周りが見えてなかったからね。(苦笑) 関わる人たちが上手くやってくれる人たちが多かったから良かったものの…って感じだね。3年ぐらいやってたのかな。」

孝平 「うん。だから兄のことはチャレンジャーだと思ってましたね。そういう不動産屋さんに勤めていて辞めて、ウチに入ったんですよ。」

昭彦 「彼はね…高校から建築科行って…凄いと思いましたね。僕から言うとキツイ仕事を選んだことと、あの頑固おやじについて辞めてないっていうね。傍からはやめる素振りなんて一切ないからね。後から聞いた話では何度か母(経理部長)に泣きついたらしいよ。(笑)」

孝平 「あはははっ」

昭彦 「で、母からもう少し我慢しろ我慢しろって言われて」

孝平 「だまされながら(笑) っていうのは冗談ですけど、どうしても最初の何年かは面白くないですからね。」

●兄が出て行ったときの想いを教えてください。

孝平 「時期がかぶってる時は先輩ですよね。仕事も教えてもらいましたよ。でも最初っから兄はやめるやめるって言ってましたね(笑)」

昭彦 「孝平が入ってきた最後の1年は一番ひどかったですからね」

孝平 「現場から帰っちゃったりしてましたから。(笑)」

昭彦 「あっはははは!(会長に)帰れって言われて『はい。帰ります。』って。(笑)」

孝平 「その時は、理不尽なこと言われて帰るとかだったらわかるんですけど、ただ一人で機嫌が悪くて帰ったから…同情出来なかったんですよ。」

昭彦 「当時はそんな感じですよ。(苦笑)」

孝平 「なんだかんだ言って辞めたんだけど…最後の物件を『これ家を仕上げるまではやる!』って言ってたんだよね。会長も「次の仕事見つかるまで期間もあるだろうしやれ」と…。会長は大工に仕立てたかったんでしょうね。近しい人からも聞いたんですけど『あいつを大工にするため色々やったけど駄目だった』と(笑)」

昭彦 「そうなんだ。(笑) でも、次の職を探すにあたって、家に関する職に就きたいなっていうのはありましたね。大工は弟が継ぐんだろうなと。頑張ってちょうだいみたいな。不動産屋に入っても一緒に仕事とかも無かったしね。」

孝平 「うん。兄の友達に聞いたんですけど、『いずれは戻るつもり』って言ってたらしいね。何ていうのかな…いずれはそうしなきゃいけないんだろうなって。そういう風に考えてくれてるんだぁって嬉しくなりましたよ。」

昭彦 「そんなこと言ったかな?(笑) でも根底に、(羽山工務店に)戻っても活かせるんじゃない?っていうのはありましたね。」

孝平 「あ、そっか。思い出しました。結婚式でも言ってましたよ。」

昭彦 「えー?何か言ってた?」

孝平 「泣きながら言ってましたよ。(笑) 今でも泣けるね。何て言ったの?」

昭彦 「あぁ…その時ね…。…今は事情があって別々に働いてますけど…いつかは一緒に働いてる姿を皆さんにお見せしたいと思います。って。」

孝平 「そういう事、言ったね。もう泣きながらだからちょっと聞き取れなかったけどね。(笑)」

●2人での仕事の成功談・失敗談を教えてください。

孝平 「もうだいぶ変わりましたね…」

昭彦 「変わった?何が?」

孝平 「兄が入る前は、まだ職人気質が残ってたんですよね。それこそ【腕が良ければいいんだ】みたいなね。だからまだ工務店っていう認識は少なかったですよ。昔は下請けが多かったんで、対お客さんという感じはあまりなかったですから…。正直【お客さま】っていう感覚が少なかったかもしれませんね。まぁ【やってやってるぞ】みたいな…職人気質ですね。そんな中、2回目に兄が入って来た時に何度か飲んだんですよ。離れて暮らしてるし、当然仕事以外では会話も無いから。で言ってたのは…【俺たちは絶対に揉めないようにしよう】と…」

昭彦 「言ったかな~。(笑)」

孝平 「その時に話したのが会長は基本的には色々言ってくるし、自分たちも反発することもあるだろうけど…ここは揉めないようにしよう。っていつも2人で飲んだ時は、ケンカしててもそれで終えてましたね。もめつつも、仕事だからね。結構こっち(兄を見ながら)が気を遣ってくれてる感じですね。」

昭彦 「そんなことないよ。」

孝平 「言ってみりゃ弟ですからね。もっとガンガン言いたいでしょうけどね。まぁお互いの得意な分野をやりつつ、上手くやってるような気がします。」

昭彦 「今でも2人で飲みにいくね。」

孝平 「一時期飲みに行ってもケンカばっかりで飲みに行かなくなった時期もありましたね。(笑) 僕が一方的に言ってるんですけどね。」

昭彦 「同じことをエンドレスですよ。『そうじゃねえだろ』って(笑) まぁギャップは仕方ないですよ。2人でやってきたことっていうのは業者会であったりとか、引き渡しの式であったりとか、あと色んなイベント。たくさんあるけど2人でやんないとやれてない話ですから、理解してくれてますよね。」

孝平 「当時はイベントとか引き渡し式とかをやるっていう考え方は無かったから、『とりあえずやってみようよ』っていうね。兄が他社さんで見たイベントをやってみたいって言うわけですよ。で、やってみて駄目ならやめればいいじゃんって言ってましたね。で、実際やってみて大体続いてますよね。」

昭彦 「うん。引渡し式やったのは良かったよね。何度も行って、キズや汚れを落としたりして、なんとか引き渡して…」

孝平 「そうだね。」

●家族経営の良いトコロは何ですか?

孝平 「結構みんなフォローに周ってくれますよ。うん。感情的になることが多いので、お互い苦手のところをカバーしあってますよね。…普通の会社じゃ言えないことを社長に言えますからね。」

昭彦 「あと直接言えないことを経理部長(母)や専務(弟)を経由して言えるんですよ。そういうところは良いですよね。みんながパイプ役になってるね。特に経理部長(母)ね。あと孫もたまに。(笑)」

●今までも守っていきたいことは何ですか?

孝平 「昔からのお客さまがいるわけじゃないですか。そういうお客さまにずっと無くさないように、家族のようなお付き合いが出来たらなと思います。そういう信頼っていうのは無くしちゃいけないなと。思います。」

昭彦 「…(しばらく考え込む)…孝平の言った通り、お客さまに対して…。うん。やっぱり金儲けじゃないって。お金儲けじゃないね。お金じゃなくて先に“仕事”としての意識だよね。会社としてはどうかと思うけど…でも根本にあるのはお客さんを大事にするってことで走ってるかな。それが良いのか悪いのか分からないけど…。経営的な所で言うと堅実なところですね。」

●新しい取り組みはどんなことですか?

昭彦 「他人が入ってきてももっと適応できるような体制を作りたいですよね。教育制度というか、資格がとるのに会社が後押しができるような体制がもっと充実するような。うん。今もそうなんだけど、働きたいって思える会社にもっとしたいね」

孝平 「家族会社からの脱却を図らないとね。良いところはそのまま残しつつ、もっとやっていくためには必要だね。」

●社長の魅力は何でしょうか?

昭彦 「どうぞ(笑) (専務を見ながら)」

孝平 「言いきれてしまうところですかね(笑) 色々と。だから強いなぁって思いますよね。そこまでしなきゃ言いきらなきゃ社長っていうのは出来ないんだろうなぁって思います。」

昭彦 「僕はね、初対面でお客さんがこの人悪いことしないなっていう…人格というか、雰囲気というか、なんていうのかなそういう空気は醸し出してるよね。実際お客さんもそういうことを言って下さるし。」

孝平 「そう。『怒らないでしょ?』ってお客さんに聞かれたもん。」

昭彦 「さすがにそれは聞いたことないですね~(笑) 僕ならそんなことないですよって言っちゃうもん。(笑)」

孝平 「いや、俺もそれは言っちゃう(笑) お客さんが『やさしいそうね~』という雰囲気ね。あとは、会長と一緒に初めての現場に行くと、やっぱり会長の言葉は重いですし、お客さまが信頼くれますよね。自信があって喋っているのが伝わるのかもしれませんね。本当にお客さんが素直に聞いちゃうというか、それはスゴイですね。鶴の一声ってやつかもしれません。その一言で済ましたくはないですけど。」

●お互いの魅力は何でしょうか?

孝平 「恥ずかしいね。」

昭彦 「いっぱいありますね。まず、汗くさいところですね(笑)」

孝平 「なにそれ。(笑)」

昭彦 「いやいや後があるから、床下も天井裏も嫌な顔せず潜っていくんですよね。えらいよね。うちの会社で潜れる人この人しかいないからね。」

孝平 「やらなくちゃいけないから。仕事だからね。(笑)」

昭彦 「朝、どんなに早くてもちゃんとしてるからね。仕事モードっていうか。あと普段から段取りをちゃんとやってますね。やっぱ朝来て『これやってません』みたいなのが当然だけどないわけです。責任感もってやってるわけですよ。そう、責任感が強いよね。」

孝平 「じゃあこっちからは…泣き過ぎる。(笑) 人前でそんな泣くなって。人情味が溢れすぎてるっていう(笑)」

昭彦 「魅力かよそれ(笑)」

孝平 「真面目に言うと、人見知りしないというか、人に対してガツガツ行けますよね。営業をやっている経験なんでしょうけど…。僕なんかは初対面のやり取りは得意ではないんですけどね。例えば工務店同士の集まりとかで50~100人くらいいると僕なんかは苦手なんですよね。そこを平気でいろんなところに物怖じせず話しにいくっていうのはすごいなぁって思いますね。空気を壊さずに色んなところに入っていきますよね。あー、あと最近よく走ってますね(マラソン)。飽きずに。(笑) 基本は飽きっぽいのにね。」

昭彦 「基本、意志が弱いですからね。(笑) 」

孝平 「そんなこと言ってますけど…入ってから5年、兄は苦しみながらも変えましたよね。羽山工務店だけじゃなく、協力業者さん含めての教育であったりよくやったなと。最初は『そんなの無理だよ』って私も言ってましたからね。職人さんのことを、下職と呼ばずに、協力業者さんと呼ぶ(思う)ようにしなくてはいけない、とかね。

昭彦 「そのあたりは大変だったね。10数年頭に叩き込まれた感覚を変えるっていうのは大変でしたね。」

孝平 「うん。実行力っていうんですか。いろいろ取組み聞いてきて、実行するのですからそのパワーはすごいですね。本当に実行力、実現力がありますね。ホントは飽きっぽかったり、意志が弱かったり、明日やろう、とか
意志の弱いところはたくさんあるけど・・・・

昭彦 「明日やるのはバカヤローだからね。(笑)」

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これからも羽山工務店は変わらず地域の住まいづくりをしていきます。
長文にわたってお読みいただきありがとうございました。